ここから家具になるためのもうひとステップ、パネル工場へと進みます。
ここで大切な補足。
木の乾燥所とパネル工場、家具の製作工場は広大な敷地に集約されています。
この敷地に木材が搬入される際、すべてのトラックで放射能検査を行っています。
これは、1986年に発生したチェルノブイリ原発事故の影響を検査するものです。
27年経った今でも、決して無視することのできない重要なこと、
事故後トラック1台も見逃すことなく検査を行ない、規定値を上回る場合は入場を禁止しますが、
今までそのようなことは起こっていないそうです。
さて、パネル工場での生産について、TEAM7の特徴がここにもあります。
パネルは作り置きするのではなく、注文が来たものだけを作るのです。
たとえばA様のキッチン、
たくさんの収納扉がつきますよね。
これらの扉はたくさんある扉用パネルから寄せ集めるわけではありません。
A様のキッチンの図面を見ながら、ひとりの担当者が1日のうちに、
同じ森から来た木を使い、木目の並び方なども木にしながら、
丁寧に「キッチンの顔」を作っていくのです。
TEAM7は大規模なメーカーですので、生産ラインが整っており機械化も進んでいます。
しかし、人の手・人の目で作り上げていくことは決して忘れません。
テーブルの表情を決めています 騒がしい工場の中で集中して作業を進めるのは至難の業 |
こうして家具の本体が作られ、その後植物オイルでの仕上げ、そして梱包・コンテナ積みされて、
日本へ向けて長い船旅へと出るのです。
熱心にご検討いただいたお客様の気持ちが、こうしてオーストリアの地で作り手の気持ちと出会い
素晴らしい家具が生まれると思うと、毎回とてもワクワクします。
最新キッチン"Vao"オーストリアのショールームにて 木目がキレイに通っています |
そういう思いがTEAM7の「木の話」には詰まっています。
どんなに技術が進歩しても、忘れたくないことってありますよね。
ちなみにこのパネル工場、TEAM7の家具のためだけの工場ではありません。
実は、高い品質で世界的に有名な「スタインウェイ&サンズ」のピアノの材料も作っているのです!
まさに、世界の高品質を担うTEAM7なのです!
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